富士通株式会社と株式会社Yaqumoは、2026年9月9日に、中性原子型量子コンピュータの実機を用いたアーキテクチャと基本ソフトウェアの検証を開始したと発表しました。両社は、量子計算アーキテクチャ「STARアーキテクチャ」などの適用可能性を、実機を通じて検証します。
量子計算の効率化と操作基盤の統合を検証
富士通が開発する「STARアーキテクチャ」を、Yaqumoが開発中の中性原子型量子コンピュータへ適用し、実機での検証を行います。このアーキテクチャは、量子計算に必要な量子ビット数を大幅に削減できる可能性を持ち、中性原子型の特性を活かすことで、より少ない量子ビットでの実用的な量子計算の実現を目指しています。
また、量子コンピュータの環境構築から運用までを網羅するオープンソースソフトウェア「Open Quantum Toolchain for OPerators and Users」を、中性原子型に対応させます。これにより、利用者が複数の方式の量子コンピュータを、統一されたインタフェースで操作できる環境の構築を目指しています。
中性原子型の特性を活用した研究開発
中性原子型量子コンピュータは、量子ビット間の全結合性を実現しやすい特長があります。今回の共同研究では、この特性を最大限に活用するためのソフトウェアおよびアーキテクチャ技術の研究開発を進めます。
Yaqumoは、イッテルビウム中性原子を用いた量子コンピュータのハードウェア開発を手がけており、2027年度を目処に、量子エラー訂正機能を備えた数百量子ビットを超える規模の実機開発を目指しています。
