OpenAIは2026年9月10日、GPT-5.6ファミリーの料金改定と新機能の導入を発表しました。APIで提供されるLunaとTerraの値下げに加え、Solの応答速度を向上させる「Fastモード」が導入されます。これにより、ユーザーは業務内容に応じたコストと速度の最適化が可能になります。
モデルごとの価格改定と高速化の導入
OpenAIは、APIで提供するGPT-5.6 Lunaの価格を80%値下げし、GPT-5.6 Terraの価格を20%値下げします。Lunaは、1年前のフロンティア級モデルに匹敵する性能を、タスクあたり約6%のコストと約9倍の速度で実現しています。また、GPT-5.6 Sol向けに「Fastモード」をAPIに導入します。Fastモードは、Standard処理の2倍の料金で最大2.5倍の速度を実現し、従来のPriority Processingに代わるものとなります。
業務に応じた使い分けの実現
今回のアップデートにより、企業は業務の性質に合わせてモデルを選択できるようになります。例えば、コーディングのワークフローにおいて、Solで計画を策定した後に、Lunaを用いて明確な変更の実装やテストの実行を行うといった使い分けが可能です。Lunaは、専門業務の測定においてFable 5を上回る性能を示し、推定タスク単価は約99%低くなっています。
効率化を支える技術的背景
これらの改善は、モデル、推論システム、エージェント型ハーネスの各レイヤーにおける効率化によって実現しています。GPT-5.6 Solは、自律的にカーネルを書き換えて最適化するなどの実験を通じて、モデル提供のエンドツーエンドコストを20%削減し、トークン生成効率を15%以上向上させています。これにより、同じ計算資源でより多くの有用な作業を完了できる環境を整えています。
利用環境と料金の詳細
値下げされたLunaとTerraは、引き続きChatGPT Work、Codex、OpenAI APIで利用可能です。ChatGPT WorkとCodexでは、FreeおよびGoユーザーはTerraを、Plus、Pro、Business、EnterpriseユーザーはTerraとLunaから選択できます。APIの料金については、Terraが入力100万トークン当たり2ドル、出力100万トークン当たり12ドル、Lunaが入力100万トークン当たり0.20ドル、出力100万トークン当たり1.20ドルとなります。
