Amazon Web Servicesは2026年9月8日に、Amazon SageMaker Feature Storeにおいて「UpdateRecord」APIを導入したと発表しました。これにより、レコード全体を読み書きすることなく、特定の機能値のみをピンポイントで更新できるようになります。
レコードの読み書きに伴う負荷を軽減
これまでのAmazon SageMaker Feature Storeでは、単一の機能値を更新する場合でも、一度レコード全体を読み取り、アプリケーション側で新しい値を結合してから、再度レコード全体を書き戻す必要がありました。この「読み取り・修正・書き込み」のサイクルは、更新ごとに余計なレイテンシが発生するだけでなく、読み取り容量のコスト増大を招いていました。
新しく導入されたUpdateRecord APIは、変更したい機能値のみを指定することで、既存のレコードに対して原子的なマージ(結合)を実行します。指定しなかった機能値はそのまま保持されるため、複数のパイプラインが同じレコードに対して異なる機能値を独立して更新しても、データが上書きされて消失する問題を防ぐことができます。
新しいストレージ形式「Standard_V2」の導入
この機能は、Amazon ElastiCacheをバックエンドとするIn-Memoryティアでは、既存の機能グループですぐに利用可能です。一方で、Amazon DynamoDBをバックエンドとするStandardティアで利用するには、新しいストレージ形式である「Standard_V2」への移行が必要となります。
Standardティアのユーザーは、Feature Groupの作成時にStandard_V2を選択するか、既存のグループを「UpdateFeatureGroup」APIを用いてその場で切り替えることができます。後者の方法であれば、ダウンタイムなしで移行が可能であり、実際に更新が行われたレコードに対してのみ移行コストが発生します。
