Amazon Web Servicesは2026年9月18日、AIエージェントの実行環境である「AgentCore runtime」の新しいバージョンを発表しました。このアップデートにより、エージェントの稼働状況に応じた柔軟なメモリ管理と、イメージサイズに左右されない安定した起動速度が実現します。
メモリ使用量に応じた課金と自動回収を実現
新しいAgentCore runtimeは、メモリ管理の仕組みを大幅に改善しています。従来のランタイムでは、セッション中にメモリ使用量がピークに達すると、セッションが終了するまでそのメモリが保持され続け、ピーク時の使用量に基づいて課金されていました。
新バージョンでは、セッション内でメモリが使用されなくなった際に、そのメモリを即座に回収する仕組みを導入しています。これにより、エージェントの実際の利用量に基づいた、より正確で効率的なコスト管理が可能になります。
イメージサイズに依存しない高速な起動
エージェントの起動時間(コールドスタート)についても、大幅な改善が図られています。これまでは、コンテナのイメージサイズが大きくなるほど、あるいは同時実行数が増えるほど、起動に要する時間が長くなる課題がありました。
新しいランタイムでは、環境のSnapshot(スナップショット)を活用してインスタンスを復元する方式を採用しています。これにより、200MBのイメージでも2GBのイメージでも、P75でのコールドスタート遅延が約2秒という、一貫した高速な起動を実現しました。これは、イメージサイズに応じて5.4秒から約30秒まで遅延が増大していた従来方式と比較して、極めて高い予測可能性を提供します。
