2026年8月5日、Cloudflare は内部利用で得た知見に基づく Cloudflare OS の新バージョンをオープンソースとして公開した。同プラットフォームは社内のコンテキストやスキルをエージェントに与え、安全なアクセス制御とアプリ開発環境を提供する。
組織のミッションに沿ったエージェント環境
Cloudflare は社内での運用経験を経て、Cloudflare OS を再構築した。このプラットフォームは各社員にエージェントとワークスペースを提供し、会社の用語や手順、システムといったコンテキストに基づいて作業を進めることができる。内部テストでは、エンジニアリング以外の職種を含む多数の利用者が文書作成やタスクの自動化、データ可視化アプリの開発に活用していた。
新規性:セキュリティをプラットフォームに統合
以前のバージョンでは、エージェントが共有ワークスペースを通じてアクセスできるツールの有無は分かるものの、実際に観測したリソースや情報への許可範囲までは管理できなかった。今回の刷新では、コラボレーション時に機密情報が不正に漏洩しないよう、セキュリティとガバナンスの枠組みをプラットフォーム自体に組み込んだ。
具体的な機能と構成要素
Cloudflare OS は主に三つの部分で構成される。一つ目は社内でキュレーションされたコンテキストとスキルに基づいたエージェントワークスペースだ。ブラウザ上で対話形式で利用でき、コードの実行も隔離されたランタイム上で行われる。二つ目は内部データやサービスへの安全なアクセスを実現するセキュリティ・ガバナンス枠組みである。三つ目は個人が作成・共有・変更可能なアプリのためのプラットフォームとなる。
エージェントは Cloudflare Access による認証後に起動し、初期状態では何のリソースにもアクセスできない。特定の資源に対する権限を付与すると、その権限を表す型付きバインディングとしてコードに反映される。API キーが直接エージェントや生成されたコードに渡ることはなく、資格情報は完全に分離されている。既存の Model Context Protocol サーバーも MCP Server Portals を介してサポートする。
ワークスペースでは、社内のコンテキストを活用したリサーチ、ライブデータと連携するドキュメントやスライドの作成、チーム向けのアプリ開発、そして決定的なステップをコードで記述しモデルを活用する箇所のみで判断を行う決定論的なワークフローの実行などが可能となっている。
