Crypto Cellar Researchは、2026年9月に、2005年から解読が困難だったドイツ軍のエニグマ暗号(メッセージ:MVUEH)を、AIモデルのGPT-6 Astraが自律的に解読したことを明らかにしました。この成果は、AIが高度な暗号解析とアーカイブ調査を組み合わせた、極めて専門的なプロセスを経て達成されたものです。
AIによる自律的な暗号解析の実現
今回の解読において、GPT-6 Astraは人間の指示を最小限に抑えた自律的なプロセスを実行しました。AIはウェブサイト上の未解読メッセージを分析した結果、最も有望なものとして1941年7月10日付の「MVUEH」を選択しました。さらに、別の解読済みメッセージとの関連性まで推測し、解析の足がかりとして「ROSENOW」という地名の繰り返しを特定しました。
AIは自らPythonおよびC++を用いて、エニグマのシミュレーターと解析機(Enigma Bombe)のソフトウェアを開発し、徹底的な解析を行いました。その結果、正しい鍵と平文を導き出しました。この解読プロセスにおいて、エニグマの左側ローターが72文字目で回転するという、解読を困難にする特殊な挙動も特定されています。
専門的な調査能力の提示
GPT-6 Astraは、暗号解読のみならず、アーカイブ調査においても高度な能力を示しました。解析ログには、ドイツ連邦公文書館(Bundesarchiv)のコレクションに関する具体的なファイル参照が含まれていました。これは、AIが専門的な暗号解析官やアーカイブ研究者のように振る舞い、膨大な資料から情報を導き出していることを示唆しています。
この解読作業に要した期間はわずか2日間でした。人間が数週間から数ヶ月を要する調査を、AIは極めて短期間で完了させています。
