株式会社Preferred Networksは、2026年9月1日に、マウスの尾静脈へ薬液を自動投与するシステム「AUTiv」が日本ロボット学会の第31回実用化技術賞を受賞したと発表しました。同システムは、深層学習と精密制御を組み合わせることで、世界で初めて無麻酔下での自動穿刺と投与を実現しています。
無麻酔下での自動投与を世界で初めて実現
AUTivは、無麻酔状態のマウスを固定し、注射針を自動で刺して薬液を投与するロボットシステムです。4Kステレオカメラの画像から深層学習を用いて尾静脈の位置を認識する技術と、約0.3mm径の血管に対し同程度の径の針を刺す精密な制御技術を融合させています。これにより、複数の系統のマウスに対しても、無麻酔のまま自動で穿刺と投与を行うことが可能になりました。
熟練技術を代替し、実験者の負担を軽減
従来、マウスの尾静脈への投与は熟練した作業者による手技が必要でした。AUTivは、マウスを保定器に固定してタッチパネルの指示に従うだけで、経験の浅い人でも容易に投与作業を行えるようにしています。この仕組みにより、動物実験従事者の負担を大きく低減できるとされています。
導入しやすい卓上サイズで活用が拡大
本システムは、工事が不要で設置や移設が可能な卓上サイズで設計されています。実験室への導入障壁が低いことも特徴です。現在は、住商ファーマインターナショナルへのライセンス提供や、夏目製作所を製造パートナーとした販売を通じて、国立研究機関や大学、製薬企業などへの導入が進んでいます。
