カナダの音楽権利団体SOCANは2026年9月2日、生成AIプラットフォームを展開するSuno Inc.に対し、著作権侵害の疑いで提訴したことを発表しました。Sunoのプラットフォームが、許諾や対価の支払いなしに音楽作品を複製・配信しているとして、法的手段に踏み切りました。
著作権侵害の主張
SOCANは、Sunoの生成AIモデルがインターネット上の音楽ファイルを許可なく学習に利用していると指摘しています。同社の主張によると、Sunoのプラットフォームでは、SOCANの管理する楽曲と同一または類似した音楽が生成・配信されているといいます。
SOCANは、公開されているSunoの生成物の中から、自社のレパートリーに含まれる楽曲を模倣した事例を150件特定しました。これらの生成物は、権利者への同意や報酬の支払いがないままストリーミングされているとしています。
訴訟の目的
今回の提訴は、AI時代においても既存の著作権の原則が適用されるべきであることを確立することを目的としています。SOCANは、AI開発は法を遵守し、音楽制作者の権利を尊重する範囲で行われる必要があるとしています。
同団体は、音楽制作者や出版社の権利が脅かされている現状に対し、積極的な措置を講じる責任があると説明しています。訴訟の進展に伴い、さらなる無断生成物の存在が明らかになることも予想しています。
