2026年8月18日、TrueFoundry は自社で本番運用する AI エージェントのランタイム「TrueForge」を MIT ライセンスでオープンソース化しました。エージェントの思考と実行を橋渡しし、環境構築はコマンド一つで完了します。
思考から行動への架け橋
大規模言語モデルが推論を行っても、ファイルを開いたり API を呼び出したりすることはできません。TrueFoundry が公開した「harness(ハーネス)」は、エージェントの計画と実行を繋ぐランタイムです。モデルにタスクを与えると計画が返され、その後にツール呼び出しやコード実行などの処理をループで回します。長期のタスクにおけるコンテキスト管理や、セッション状態の永続化もこの層が行います。
構成要素と動作の特徴
TrueForge はコアサーバー、HTTP API と TypeScript SDK、チャット UI と UI SDK の三つの要素で構成されます。特徴的な設計として、サンドボックスを常時稼働させるのではなくエージェントがコード実行時にのみ起動する「ツール」として扱います。これにより一つのサーバーで複数のエージェントを同時に処理でき、非コードの対話コストを抑えます。
採用モデルとベンチマーク結果
モデルや MCP サーバー、サンドボックスはユーザー側で準備する形式です。OpenAI 互換インターフェースに対応しているため、より安価なモデルが登場した場合は設定のみ変更して切り替えることができます。Claude Managed Agents と同等のタスクで行ったベンチマークでは、オープンモデルが Opus に匹敵する品質を示しコストは約75%削減されました。同じモデルを使用した場合でも30%の費用対効果向上が確認されています。
デプロイメントとガバナンス
個人利用であれば `npx @truefoundry/trueforge` のコマンド一つでローカル環境に構築できます。チームでの使用には Docker Compose や Helm によるホスティングが可能です。PostgreSQL、Redis、ロードバランサー、OIDC ログインなどを備えた構成を標準でサポートしています。
Self-hosted 環境では認証キーや予算管理が課題となる場合があります。TrueFoundry の AI Gateway を連携させることで、RBAC、予算制限、ガードレール、資格情報のローテーション、統一されたトレース機能などのガバナンス機能が利用可能になります。
パートナーエコシステム
エラビリティの向上のため、Daytona や Exa、Tavily などの検索・リtrieバルサービス、Together AI や Fireworks AI といった推論プロバイダーと連携しています。OpenUI による生成 UI のサポートも行われ、エージェントがテキスト生成と同時にダッシュボードやフォームを描画できます。
TrueForge は早期公開の段階ですが、MIT ライセンスのもと開発コミュニティに開放されています。
