ガートナージャパンは7月22日、セキュリティサミットでCISOに対しAI活用によるアイデンティティ管理の近代化やレジリエンス重視、イノベーションへの自覚など3つの重点領域を提言した。
ガートナージャパンは7月22日より開催中のセキュリティサミットにおいて、最高情報セキュリティ責任者(CISO)がAI時代に対応するために必要な戦略的優先事項として3点を提示した。
1つ目はアイデンティティ管理の近代化だ。AIエージェントや自動化ワークロードの増加により、従来の静的なアクセス制御では対応できなくなっている。ガートナーは2028年までにエージェント経由の侵害の25%がマシンアイデンティティの不備に起因すると予測する。AIを活用して柔軟な権限管理を実現し、マシンワークロードの安全なオンボーディングを加速させることが競争優位につながるとしている。
2つ目はサイバー攻撃への対応姿勢の見直しである。攻撃は日常化しており、完全防御を目指すことは現実的でないと指摘する。重要なのは被害最小化と迅速な回復力(レジリエンス)であり、ビジネスの重要度に基づいた影響許容範囲を定義し、事業部門との責任共有を進める必要がある。
3つ目はセキュリティチーム自身のイノベーションへの自覚だ。現場での即応策やツール統合はすでにイノベーションとして機能しているが、認識されていないという問題がある。AI支援による自動化を活用すれば、人手対応の30%削減が見込まれ、アナリストの役割は対応から監督へ移行する。リーダーが試行錯誤の時間を確保し、教訓を数値化することで継続的な投資につなげられると提言している。
