IBMとConfluentは2026年9月3日に、IBMの時系列基盤モデル(TSFM)をConfluent Cloud上で実行できることを発表しました。これにより、データが流れる場所で直接、予測や異常検知などの高度な分析をリアルタイムで行えるようになります。
データ移動なしで実現するリアルタイム分析
今回の連携により、ストリーミングデータに対して直接、IBMのGranite時系列基盤モデルを適用することが可能になります。従来のモデル構築では、専門家が個別のデータ系列ごとに数ヶ月の作業を要していましたが、基盤モデルの活用によって、未知のデータに対しても予測や異常検知、最適化といった機能を提供できます。
分析はConfluent Cloud上のApache Flinkから直接呼び出す形式で提供されます。データウェアハウスなどへデータを抽出して別の機械学習プラットフォームに移送する必要がないため、データの鮮度を保ったまま、変化が起きた瞬間にインテリジェンスを得られます。これにより、インフラ管理の負担を抑えつつ、迅速な意思決定を支援します。
専門知識を必要としない運用と高い生産性
このソリューションは、データサイエンティストだけでなく、現場のドメインエキスパートによる活用を想定しています。Flink SQLの関数を呼び出すだけで、複雑な機械学習スタックを構築することなく、数分で予測や異常検知のパイプラインを構築できます。IBMは、この導入によって生産性が5〜10倍向上したという実績を挙げています。
提供されるのは、用途に合わせて選択可能な4つの補完的な時系列基盤モデルです。これらは現在アーリーアクセスとして提供されており、Confluent CloudのAWS環境から利用可能です。今後は、オンプレミスやハイブリッド環境に対応するConfluent Platformへの展開も予定されています。
