Amazon Web Servicesは2026年8月20日、大規模なデータセンター移転の効率化を目指すマルチエージェントAIフレームワークを発表した。300以上のアプリケーション移行において、インフラコード作成時間を数週間から数分に短縮する成果を内部データで示している。
AWS Professional Servicesは、クラウド移行プロセスにおけるボトルネック解消を目的としたAIエージェント群を開発し、Amazon Bedrock AgentCore上で稼働させている。このアプローチは手動での発見作業、インフラコードのゼロからの作成、移行後の受動的な運用という3つの課題に焦点を当てている。
フレームワークは主に4つのエージェントで構成される。最初のIntake Agentはオンプレミス環境の調査と依存関係のマッピングを自動化する。次にIaC Agentがセキュリティ基準を満たすインフラコードを生成し、移行Governance Agentがレポートや評価を行う。最後にSRE Agentが移行後の運用監視と自動修復を担当する。
各エージェントはStrands Agents SDKで定義され、Amazon Bedrockの基盤モデルによって推論が行われる。AgentCore Gatewayを通じて既存のAPIやLambda関数をツールとして接続し、AgentCore Identityで呼び出しを認証する。また、セッション状態や共有コンテキストはAgentCore memoryに保存され、エージェント間の連携と移行進捗の追跡を可能にする。
この構成により、調査からインフラ構築までの手動による引き継ぎが不要になり、作業効率の大幅な向上が期待できる。
