Google AI Futures FundとKDDI Open Innovation Fundは、2026年7月28日、日本の革新的なAIネイティブ・スタートアップを対象とした協調支援プログラム「AI Startup Support Program」を開始すると発表した。参加企業には最大200万ドルの共同出資や最先端AIモデルへの早期アクセスなどが提供される。
発表の内容
Google AI Futures FundとKDDI Open Innovation Fundは、日本のスタートアップを支援する新たなプログラムを立ち上げた。対象となるのは、日本国内で活動し、AIを中核としたサービスを開発している企業だ。
参加チームには、各ファンドからの株式投資による共同出資が提供される。資金額は最大200万ドルに達する。これにより、開発や事業拡大のための基盤が強化される。
また、GeminiやNano Banana、LyriaといったGoogle DeepMindの最先端AIモデルへの早期アクセス権も付与される。参加企業は一般公開前にこれらのツールを利用でき、開発者から直接的なフィードバックを受けられる機会もある。
インフラ面では、KDDI大阪堺データセンターで提供されるソブリン型GeminiやGPUクラウドサービスのトライアル利用に加え、Google Cloudのクレジットが支給される。両社の技術者が専任でサポートに当たる。
これまでとの違い
本プログラムは、単なる資金提供にとどまらない点に特徴がある。GoogleとKDDIが持つ投資ファンド、AIモデル、インフラ、人的リソースを一体として提供する点が従来とは異なる。
特に、KDDIのデータセンター内でソブリン型Geminiを提供する構成は、データの所在地や主権に関する要件を満たしながら最先端技術を利用できる環境を整えた。これは日本市場におけるAI開発のハードルを下げる試みと言える。
実務への影響
このプログラムに参加することで、スタートアップは資金と最新技術を同時に入手できる。具体的には、最大200万ドルの投資を受けながら、Geminiなどのモデルを自社プロダクトに統合することが可能になる。
応募資格は日本のフルタイム起業家およびスタートアップだ。プレシードからシリーズAまでの実績ある企業を優先するが、明確なビジョンと計画を持つ創業者であればステージを問わず対象となる。締め切りはなく、随時募集中である。
残る論点
プログラム詳細や応募方法については「AI Futures Fund」のウェブサイトで確認できる。しかし、具体的な審査基準や選考スケジュールに関する詳細は明記されていない。また、出資比率や株式割当の詳細についても記載がない。
