Physical Superintelligence(PSI)は2026年9月1日に設立を発表しました。同社は仮想の物理学者が存在する最先端の研究ラボを構築し、宇宙の新しい物理法則の発見を目指しています。
仮想の物理学者が研究を加速
PSIは、同社の独自技術である推論エンジンとシミュレーションを活用したプラットフォーム「Emmy」を展開します。Emmyは、人間が持つ単一のメンタルモデルとは異なる、より高精度な世界モデルを構築します。研究課題を検証可能な仮説の樹状構造に分解し、人間には不可能な規模で並列的にテストを行うことが可能です。
データセンターの最適化に活用
同社の技術の最初の商用用途として、地上および軌道上のAIデータセンターの最適化が挙げられています。Emmyは、電力、冷却、ネットワーク、演算といった複雑に絡み合う設計問題を、物理学に基づいた推論とシミュレーションによって解決します。これにより、建設前の最適化や、稼働中の施設への後付けによる効率向上を実現します。
星間探査ミッションへの参画
PSIは、初の民間資金による星間探査ミッションである「Fermi Explorer Mission」の技術パートナーとして、アルファ・ケンタウリへの航行に参画しています。同社は、ミッションの物理学的妥当性の検証に加え、予算と質量の制約内でより効率的な軌道を特定しました。さらに、研究価値を高めるための科学計測機器の提供も予定しています。
5,800万ドルの資金調達を実施
PSIはシードラウンドで5,800万ドルの資金調達を完了しました。Breakthrough Energy Venturesが主導し、OpenAIやNVIDIA、SoftBank Energyなどの投資家が参加しています。調達した資金は、研究チームの拡充や、物理学の仮説を機械規模で生成・検証するためのプラットフォーム開発に充てられます。
