Wizは自律型AIシステム「Atlas」を開発し、公開ベンチマークで首位を獲得したと発表した。このシステムにより、広範なオープンソースプロジェクトから200件以上の未発見脆弱性を特定している。
発表の内容
Wiz Researchチームは、自律型AIシステム「Atlas」を構築しテストしてきた。Atlasは公開ベンチマーク「CyberGym」で90.9%の成功率を示し、現在首位となっている。また独自テストでは、長年にわたりレビューやファジングが行われてきた広く使われているオープンソースコードから200件以上の未発見脆弱性を発見している。
このシステムは、先進的なコードスキャンをすべての組織に提供することを目指して開発された。コスト効率と精度の両方を最適化し、すべてのコードベースで経済的に実行可能である。また、報告されるすべての発見には、システムによって生成された動作するエクスプロイトが含まれており、誤検知を低く抑えている。
これまでとの違い
Atlasは単一のモデルではなく、その周囲のシステムに持続的な優位性があると位置づけている。スキャンのスコープ設定、オーケストレーション、検証、そして実行可能なセキュリティ成果への変換が重要であるとした。4つの原則に基づいて設計されており、各タスクに適したモデルの使用や、深い分析のコスト効率化、モデル変更への対応、結果の検証が含まれる。
実務への影響
Atlasは複数の専門AIエージェントで構成され、脆弱性調査チームのように協調して動作する。攻撃面のマッピングから並列ハント、敵対的検証、そして実行環境での証明まで、複数の段階を経て発見を検証する。これにより、モデルの推測を超えて再現可能な実際のセキュリティ問題の証拠を提供できる。
残る論点
WizはGoogle Cloudの一部となったため、DeepMindと協力してAtlasにフィードバックを得ていることが明かされた。すべての発見を関連するメンテナーに責任を持って開示する予定であり、修正が利用可能になるまで技術的詳細を非公開にするとしている。
