Cohereは2026年9月13日に、シリコンバレーの有力AI企業がAIの安全性基準や技術進歩の速度を決定する権限を持つことに対し、強い懸念を表明する見解を発表しました。同社は、特定の企業グループが独占的な立場を利用して規制を主導する動きが、市場の競争を阻害するリスクを指摘しています。
規制の策定主体をめぐる対立
Cohereの共同創業者兼CEOであるエイダン・ゴメス氏は、AIの安全性に関するルール作りにおいて、一部の市場支配的な企業が基準を決定する現状に疑問を呈しています。同社は、現在進行中の議論が、公共の利益を守るという名目のもとで、既存の有力企業に有利な市場構造を築く手段になりかねないと警告しています。
競争制限の懸念
同社は、AnthropicのCEOが提示した、安全性確保を理由に政府へ独占禁止法の適用除外を求めるロードマップを念頭に置いています。この提案は、一部の有力な研究所が共通の基準や技術進歩の制限に合意することを目的としていますが、Cohereはこれが競合他社による協調を正当化するものだと批判しています。こうした仕組みは、既存の優位性を持つ企業を保護し、新たな参入者の機会を奪う可能性があると説明しています。
安全性と市場競争の両立
AIの安全性確保にガードレールが必要であるという点については、Cohereも同意しています。しかし、同社は、安全性という大義名分が、特定の企業に有利なルール作りを正当化するために利用されることを警戒しています。真の安全性は、特定の企業に利益をもたらすことなく、科学的な根拠に基づいて策定されるべきであるとしています。
