Amazon Web Servicesは2026年9月30日に、Amazon Bedrock AgentCoreの新しいコンピューティングオプションである「Runtime Instances」を発表しました。これにより、従来のサーバーレス環境では困難だった、数日間にわたる長期的なセッションやGPUを活用した高度なマルチエージェント・ワークフローの実行が可能になります。
従来のサーバーレス環境との違い
Runtime Instancesは、AWSが管理するEC2インフラストラクチャを利用する新しい選択肢です。従来のMicroVM(サーバーレス)が最大8時間のセッション制限を持つのに対し、Runtime Instancesは最大14日間のセッション維持が可能です。また、MicroVMでは利用できなかったGPUへのアクセスが可能になり、単一のインスタンス上に複数のエージェントを配置して、共有ボリュームを介した連携を行えるようになります。
マルチエージェントによる音楽制作パイプラインの実現
この新機能により、異なる役割を持つエージェントが協力して複雑なタスクを完遂する仕組みを構築できます。例えば、音楽制作のワークフローでは、GPUを用いて音声を生成するエージェント、生成されたファイルを読み取って音響調整を行うエージェント、そして最終的な成果物を検査するエージェントを連携させることが可能です。各エージェントは、共通のセッションIDを使用することで同一のインスタンス上に配置され、ファイルシステムを共有しながら作業を進められます。
柔軟なデプロイと運用の継続性
Runtime Instancesでは、各エージェントを独立してデプロイできます。コンテナイメージやS3上のコードパッケージといった異なる形式のアーティファクトを混在させて運用できるため、各チームがそれぞれのペースでアップデートを行っても、他のエージェントの動作に影響を与えません。また、セッションの永続性により、作業を中断して翌日に再開するといった長期的なプロジェクトの管理も容易になります。
