Googleは7月21日、コードの脆弱性を自動で見つけ、検証し、パッチを当てるための軽量AIモデル「Gemini 3.5 Flash Cyber」を導入すると発表した。これは既存のFlashモデルを基盤とし、サイバーセキュリティ対応に特化して調整されたものとなっている。
Googleは長年、自動化された脆弱性発見を通じてコードベースの保護に注力してきた。このほど、その取り組みを拡大する形で、軽量なサイバーセキュリティ専用モデル「Gemini 3.5 Flash Cyber」を発表した。これは既存のFlashシリーズを基盤とし、脆弱性の検出から検証、パッチ適用までのプロセスを迅速かつ効率的に行うように調整されている。
このモデルの特徴は、コスト効率と処理速度にある。大規模な言語モデル単体での分析にはボトルネックが生じやすいため、複数の呼び出しによって広範なコードパスをスキャンできる設計となっている。これにより、開発パイプラインへの組み込みや頻繁なスキャンが容易になるとしている。
実証データとして、GoogleのBig Sleepチームによる評価で、メインラインのFlashモデルを上回る成果を上げたことが示された。また、Chromeの実際のコミットスキャンパイプラインでも性能向上が確認されている。内部コードベースでは既に使用が始まっており、Cloudチームは短時間で重大な脆弱性を発見し、修正に成功している例も報告している。
展開については、政府や信頼できるパートナーを対象とした限定的なパイロットプログラムから始めるとしている。将来的にはGemini Enterprise Agent Platformを通じて一般顧客にも機能を提供する計画だ。
