2026年4月30日、KDDIは大阪堺データセンターにおいてGoogleの生成AIモデル「Gemini」のオンプレミス版「Gemini on GDC」のトライアル提供を開始した。機密データを国内に留めたまま高度な分析やサービス開発を推進できる環境が整備される。
発表の内容
KDDIは2026年4月30日、Googleの高性能生成AIモデル「Gemini」のオンプレミス版「Gemini on GDC(注1)」のトライアル提供を開始したと発表した。
本サービスは、データ主権を確保する大阪堺データセンターにおいて推論を実行する。API形式で提供されるため、顧客側でのモデル構築や運用は不要だ。テキストだけでなく画像や音声といった複数情報を組み合わせることも可能である。
これまでとの違い
両社は2025年4月9日、AI分野における将来の可能性を探求・開発することで合意し本覚書を締結していた。この際、2025年度中にGeminiをKDDIの国内インフラに組み込むことを検討すると表明していた。
今回のトライアル開始は、その検討結果に基づく具体的な一歩となる。実用的なデータ主権と広帯域・高品質なネットワークという特長を兼ね備えた環境での提供を開始した。
実務への影響
金融機関や医療機関など、厳格な法規制に対応する必要がある顧客が対象となる。機密性の高いデータを国内に保管したまま、データ分析や高度なコード生成といった推論を実行できる。
KDDIは機能改善を進め、2027年の商用提供開始を目指している。また、自社や関連企業を含めたユースケース創出も進める方針だ。
残る論点
本サービスの詳細や申し込み方法については、指定のメールアドレスへ問い合わせる必要がある。トライアル提供の具体的な期間や対象規模など、運用面の詳細は記載されていない。
