2026年7月17日、中国国家主席の習近平氏は上海で開催された「2026世界人工知能大会」の開幕式で演説し、世界人工知能協力組織(WAICO)の設立と、5年間で開発途上国向けに5,000人の研修枠を提供する方針を表明した。
中国が推進するグローバルAIガバナンス
中国国家主席は17日、上海での開幕式で「公正かつ合理的なグローバル人工知能ガバナンス体系の構築」について訴えた。各国が連携し、技術革新と産業発展、シナリオ応用を促進することを提案している。また、リスク意識を強化し安全を確保することや、異なる文明間の相互理解を深めるためのAI活用も強調した。
具体的な支援策と国際的受け止め
中国は開発途上国向けに5年間で5,000人の研修枠を提供すると表明した。さらに、東南アジア諸国連合(ASEAN)、アラブ連盟、アフリカ連盟などの地域連携組織との間に国際AI応用協力センターの建設を推進する方針を示している。
これらの動きに対し、カザフスタン大統領やカンボジア首相、タイ首相、国連事務総長らが祝意を表明した。AI技術が人類最大の発展機会となる一方でリスクも伴うため、各国が共有・共治し、公平に恩恵を受けられる環境を作るべきだと指摘されている。
中国のAI戦略と産業基盤
演説では、中国における「人工知能+」行動や関連法規の整備状況にも言及した。近年、スマート経済の中核産業規模は1兆元を超え、「中国の知的製造」が重要な役割を果たしていると説明している。世界人工知能協力組織は、グローバルサウスの要望に応えるための重大な措置であり、国際的なAI開発とガバナンスの推進に寄与すると位置づけられている。
