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Mistralが複雑文書対応の検索機能「Agentic Search」を公開

Mistral AIによるAgentic Searchの発表を示す、公式のリリース引用画像。

https://mistral.ai/cms-media/api/media/file/Thumbnail-Blog-Agenticsearch.png

Mistral AIは2026年8月20日、AIシステムが複雑な内部データや文書を正確に検索・検証できる機能「Agentic Search」を発表した。既存のインデックスを活用し、長文書内の表や節への移動、複数ドキュメントに跨る情報の比較を可能にする。

Mistral AIは2026年8月20日、従来の検索手法では対応が困難だった複雑な内部データや文書の処理を目的とした「Agentic Search」を発表した。

この機能は、モデルが既存の検索インデックスに基づいて情報を発見し、開き、移動して読み取り、最終的に検証するという多段階の検索ループを実現する。従来の一発で結果を返す検索手法では、回答に必要な情報が文書内の特定の表や脚注に隠れている場合や、複数のドキュメントに分散している場合に正確な回答を得られない課題があった。Agentic Searchはこの問題を解決し、モデルが自身の検索結果を検証しながら次のステップを進めることができる。

技術的には、Mistral Search Toolkitを通じて提供される5つのツールで構成される。既存のインデックスに対して「search」で関連文書を探し、「open」で開き、「navigate」で特定のページやセクションへ移動し、「read」で内容を取得する。さらに「grep」でパターン検索も可能だ。これらの操作はファイルシステムでの作業に似ており、モデルのファインチューニングを必要としない。

ベンチマークテストでは、金融報告書に対する正確性が従来の26.7%から86%へと3倍に向上したことが示された。また、複数の文書や表を含む複雑な質問への回答でも大幅な性能向上が確認されている。これにより、財務データや法的条項など、厳密な検証が必要な業務でのAI活用が進むと期待される。

この機能はMistral StudioおよびVibeのLibrariesに組み込まれており、Search Toolkitを通じてアクセスできる。機微なデータをクラウドやオンプレミス環境で安全に扱うための設計となっており、組織のデータ分離境界を越えることなく利用可能だ。

発表元: https://mistral.ai/news/agentic-search/