2026年8月5日に、AIエージェントのための新しいアクセスモデルである「Agent Access Model (AAM)」が提案されました。従来の人間を対象としたセキュリティモデルでは、高速かつ短期間で動作するエージェントの制御が困難であるという課題に対し、新たなアプローチを提示しています。
エージェント特有の課題への対処
従来のセキュリティモデルは、人間がデバイスを用いて人間並みの速度で動作することを前提としてきました。しかし、AIエージェントは人間よりもはるかに速いマシンスピードで動作し、特定のタスクのために短期間だけ実行されるという特徴を持っています。既存の制御手法では、エージェントに過剰な権限を与えてしまったり、異常検知が間に合わなかったりするリスクがあると説明されています。
Agent Access Modelの核心
AAMは、個々のタスク実行グラフに対して動的に権限を制限するモデルです。エージェントが受ける指示(プロンプト)によって動作を制限するのではなく、ツール呼び出しやネットワーク層といった実際の実行箇所でポリシーを強制することを重視しています。また、タスクの終了とともに失効する、タスク限定の短命な認証情報を使用することを原則としています。
5つの設計原則
このモデルは、5つの原則に基づいています。まず、認証情報はタスクに紐付けられ、タスク終了とともに失効します。次に、ポリシーの適用はプロンプトではなく、ツール呼び出しやネットワークのリクエストが行われる場所で行われます。さらに、人間の承認は例外的な判断が必要な場合に限定し、権限の付与は実際の活動記録に基づいてレビューされる仕組みとしています。最後に、一度失効した権限が同じタスク内で復活することはない、一方向の権限管理を実現しています。
