一般社団法人金融データ活用推進協会(FDUA)は2026年8月5日、『金融生成AIガイドライン(第1.2版)』を公開した。AIエージェントの普及を見据え、想定外動作や権限管理などのリスク対応を拡充し、「AIレジリエンス」という概念を導入してガバナンス態勢を強化した。
FDUAは同日、ガイドラインの第1.2版を公開した。この改訂では、文章作成や検索にとどまらず外部システムに接続して自律的に処理を実行する「AIエージェント」への対応が主眼となっている。
具体的には、生成内容の正確性に加えて、想定外の動作や過剰な権限行使、接続先への誤った実行といった新たなリスクを整理した。金融機関に対しては、異常を検知し影響を限定して停止・復旧できる継続的な管理態勢の構築を求めている。
また、技術や規制の変化に適応しながら組織としてAI活用を安全に維持するしなやかな能力「AIレジリエンス」の考え方を新たに提示した。ガバナンス態勢とライフサイクル管理に関する記載も拡充された。
このガイドラインは2024年8月に初版が公開され、累計約4,000件のダウンロード実績がある。会員金融機関の意見や関係当局との対話を踏まえ、社内ルール整備や人材不足といった実務課題に対応する内容に改訂された。経営企画からIT部門まで幅広く活用されることを期待している。
