Flow Engineeringは2026年9月30日に、シリーズBラウンドで5000万ドルを調達したと発表しました。同社は、AIエージェントを用いてハードウェアの設計・検証プロセスを効率化するプラットフォームを提供しています。
ハードウェアの設計サイクルを劇的に短縮
Flow Engineeringは、ハードウェア開発における反復サイクルを、従来の数ヶ月単位から数日単位へと短縮することを目指しています。ソフトウェア開発においてAIがコード生成を担い、開発期間を数週間から数時間へと短縮させたのと同様の変革を、ハードウェア分野でも実現しようとしています。
同社のプラットフォームは、AIエージェントが設計変更を継続的に追跡し、関連するチーム間へ更新内容を伝達、さらにその結果を数秒で検証する機能を提供します。機械、電気、ソフトウェアが複雑に絡み合うハードウェア開発において、設計変更が及ぼす影響を即座に特定し、要件を満たしているかを確認することが可能です。
自動車や宇宙産業など幅広い分野での採用
同社の技術は、すでに多くの主要企業によって導入されています。Rivian、Anduril、Joby Aviation、Stoke Spaceといった、宇宙、防衛、自動車などの各分野におけるリーダー企業が、ハードウェア開発の標準的なプラットフォームとして同社のサービスを利用しています。
Rivianの事例では、導入から7か月間でユーザー数が40名から1,500名へと拡大しました。同社の製品開発プロセスにおいて、エンジニアは毎週数百万件ものAPIコールを実行し、より迅速かつ安全なシステムエンジニアリングを実現しています。
AIエンジニアリング基盤の構築を加速
今回の資金調達により、Flow Engineeringはハードウェアエンジニアリング向けのAI基盤の構築を強化します。具体的には、最先端のモデルが機密性の高い設計データに対して安全に動作できる環境の整備や、レビュー・評価機能の拡張を進める計画です。
また、AIおよびシステムエンジニアリングの技術チームを増員するとともに、規制の厳しい業界の顧客に対応するための認証取得や、販売体制の拡充にも取り組むとしています。
